コラム

未経験者もOK!電気資格で新たなキャリアを築こう2024/04/30



電気工事業界は年々需要が高まり、電気工事士を求める企業はますます増えています。今後新たなキャリアを築きたい、手に職を付けたいという方にはおすすめの仕事です。 しかし、電気工事に興味はあっても、「専門的な技術が必要な電気工事業界で初心者がすぐに仕事を行えるのか」「そもそも未経験者が電気工事業界に就職できるのか」などと不安に思われる方もいるでしょう。 そこで、今回は未経験者の方が資格を取得して電気工事業界に入ることについて、説明します。

電気資格の初心者への重要性

電気工事業界では技術革新が進み、新しいニーズが生まれ続けています。再生可能エネルギーの導入拡大や、IoT化が進むスマートホームの普及など、電気に関連する分野は今後も大きな成長が期待されています。そのため、電気工事や設備管理などの仕事を担う電気工事士の需要が高まっているのです。 そのため、一度電気工事士としてのキャリアを築くことができれば、将来に渡って安心して働くことができるでしょう。将来が不安で手に職をつけたい、キャリアチェンジをして安心して働ける仕事に就きたいという方におすすめの仕事と言えます。 しかし、電気関連の仕事には、専門的な知識と技術が欠かせません。配線工事、機器の設置・メンテナンス、さらには大規模な電気設備の管理など、確かな技術力がなければ仕事を遂行できません。そのため、未経験者が電気業界への就職を考える際には、大きなハードルを感じるでしょう。 そこで注目したいのが、電気に関する資格の取得です。電気工事士や電気工事施工管理技士など、電気工事に関する資格を取得することで、未経験者でも電気業界への参入が可能になります。なぜなら、これらの資格を保有していれば、一定レベルの専門知識と技術力が備わっていると企業側に評価されるからです。 実際、多くの電気系企業は、資格保有者を積極的に採用しています。電気工事現場や設備管理部門で即戦力として活躍してもらえるからです。つまり、電気資格を取得すれば、未経験でも充分にキャリアチェンジの可能性が広がるのです。

電気資格初心者必見:人気の電気資格一覧



それでは、電気工事に関する資格にはどのようなものがあるのか具体的に紹介します。 以下が電気工事に関する資格の一覧です。

資格名

内容

第一種電気工事士

第二種電気工事士

電気工事の作業を行うための資格です。扱える工事の内容により第一種と第二種に分かれています。

1級電気工事施工管理技士

2級電気工事施工管理技士

電気工事の施工管理を行うための資格です。電気工事士と違い直接電気工事の作業はできませんが、一定規模の電気工事を行う場合には必要となる資格です。

第一種電気主任技術者

第二種電気主任技術者

第三種電気主任技術者

電気設備の保安・点検を行う資格です。扱える電圧等により第一種、第二種、第三種に分かれています。一定規模以上の電気設備には必ず必要とされるため、とても需要の高い資格です。


なかでも電気工事士は最も基本的な資格といえ、これがなければ電気工事を行うことはできません。

また、電気工事士がキャリアアップを図るために目指すべき資格として、電気工事施工管理技士があります。


第二種電気工事士

初心者の方がまず最初に目指すべき電気資格は第二種電気工事士です。 そもそも電気工事士の資格がなければ電気工事の作業を行うことはできません。もし資格を持たずに電気工事を行えば罰則もある違法行為になります。 第二種電気工事士は、複数ある電気工事士の資格のなかで最も基本的な資格です。電気工事の実務に必要な知識と技術を証明し、電気設備の安全性を守る役割を担い、一般住宅や小規模な事務所、テナントなどの電気工事に従事できます。 電気工事に関する問題に筆記形式で答える学科試験と、制限時間内に実際に電気回路を作成する技能試験の両方に合格する必要があり、トータルでの合格率は40%程度です。 しかし、受験資格がなく、難易度的には事前対策をしっかり行えば、勉強次第で初心者でも十分に合格を目指すことができます。実際に毎年数万人が合格する人気の資格です。 初心者が電気工事業界を目指すなら、まず第二種電気工事士を取得し、就職後に実務経験を積んで上位の資格でステップアップしていくという方法がおすすめです。

第一種電気工事士

第一種電気工事士は、第二種電気工事士よりも高い知識と技術が要求される上位の資格です。 第二種電気工事士では、電力会社から低圧(600V以下)で受電している建物の電気工事に限られるため、一般家庭や小規模な事務所、テナントなどの工事しかできません。しかし、第一種電気工事士なら工場やビル、公共施設など大規模な電気設備の工事に従事でき、電気工事士としての幅がグッと広がります。 そのため、第一種電気工事士を取得することで、電気工事士としての人材価値は一気に高まり、年収などの待遇がアップすることも期待できます。 第一種電気工事士を取得するには、試験に合格するだけでなく、実務経験などの条件を満たす必要があるため、初心者の方がいきなり取得することはできません。また、試験の難易度もアップします。 そのため、最初に第二種電気工事士を取得して、電気工事会社で経験を積んでから受験するケースが多い資格です。 ただし、免状の発行は条件を満たした後になるものの、試験そのものは初心者でも受けることができ出題範囲が第二種電気工事士と重なる部分も多いため、勉強した内容を覚えている状態での合格を狙い、試験対策として同じ年に受験する方法もあります。

1級・2級電気工事施工管理技士

電気工事施工管理技士は、電気工事現場の監督を担う立場の資格です。担当できる工事の規模により1級と2級に分かれています。 電気工事を行う上では、現場で直接作業を行う電気工事士も重要ですが、それだけでは大規模な工事を遂行することはできません。施工方法の検討をしたり、工事計画を立てたり、工程・品質・安全など工事の統括的な管理を行ったりする監督役が必要です。 そのため、一定規模以上の工事では主任技術者・監理技術者と呼ばれる監督役を置くことが定められているのです。電気工事施工管理技士の資格を取得すれば、この主任技術者や監理技術者になることができます。 しかし、電気工事施工管理技士を受験するためには、実務経験など一定の受験資格を満たす必要があり、さらに試験では電気工事士より幅広い分野の問題が出題されます。 電気工事士を取得して電気工事会社で経験を積んだら、将来的にぜひ目指したい資格です。

その他の電気資格一覧

ここまで、電気工事を行う上で必要となる主な資格を紹介してきました。しかし、一言で電気資格と言っても電気に関する分野は幅広いため、他にも様々な電気資格が存在します。 例えば、電気工事の一部として発注されることが多い自動火災報知設備の工事を行うためには、電気工事士の資格と別に消防設備士の資格がないと作業できません。また、看板などに使われるネオン管の工事にはネオン工事資格者の資格が必要です。 このように、電気分野のなかでも専門分野に応じて資格がわかれています。もちろんそのすべてを取得する必要はありませんが、自分が進みたいキャリアに合わせて専門的な資格も取得していけば、電気工事士としての人材価値をより高めることができ転職や独立でも有利になるでしょう。

電気工事士の業務内容や現場での実務経験

ここで、電気工事士の具体的な業務内容や実務経験の重要性について解説します。

電気工事の業務内容



一般的な電気工事士の場合、主な業務は以下のようなものが挙げられます。 ・住宅、店舗、工場などの電気設備の新設や改修 ・配電盤、分電盤などの電気を扱うための設備の設置 ・各電気機器までの配線工事 ・電気工事の検査や試験 これらの業務を遂行するには、電気回路の理解や電気機器の取り扱い、配線工事の技術など、電気工事に関する幅広い知識と技術が必要です。 一方、電気工事施工管理技士の場合はさらに高度な業務を担当します。 ・大規模な電気工事現場の管理 ・設計図面の確認と施工方法の検討 ・作業を行うための施工手順や施工図等の作成 ・工事の工程管理や品質管理 ・法令に基づいた工事の安全管理 これらの業務を遂行するには、電気工事に関する高い知識に加えて、効率的で安全な施工計画を立てる技術や建設業法など関係法令の知識も必要です。 このように、電気工事士の仕事は、資格レベルによって業務内容が異なり、求められる知識や責任の度合いも変わってきます。

実務経験を積んでキャリアアップ



電気工事士の仕事は幅広い知識と技術が必要であり、資格を取得しただけですべての作業を行うことは不可能です。基本的な資格を取得した後は、電気工事会社での実務経験を通して知識と技術を身に付けていくことになります。 そのため、上位の電気資格では、多くの場合に受験資格に実務経験などの条件が設けられているのです。 電気工事士として仕事をしていくのであれば、現場での実務経験を積み重ね、知識と技術を身に付け、資格を取得してキャリアアップを図っていくことが重要です。 一人前の電気工事士となり、さらに施工管理までできるようになるには、時間もかかりますが、働きながら着実にキャリアアップを目指すことができるのが電気工事士のメリットとも言えます。

まとめ

電気関連の仕事は、初心者にとっては参入しづらいイメージがあるかもしれません。しかし、電気工事士の資格を取得すれば確実に就職のチャンスが広がります。 そして、電気工事会社で実務経験を積んで上位資格を取得していくことで確実なキャリアアップが可能です。 電気工事士に興味はあるけれど未経験でためらっている方は、ぜひ第二種電気工事士の取得を検討してみてください。新しい可能性が広がる、魅力的な選択肢になるはずです。 株式会社大向電設では、仕事に必要な電気資格を全額会社負担で取得できるため、初心者でも安心して挑戦できます。実際に作業員から施工管理を担当するようになる社員もおり、キャリアアップを目指せる環境です。 さらに、誕生日にはカタログギフトがもらえたり、年に1回二泊三日の社員旅行に参加できるなど、働きやすい福利厚生も充実しています。 株式会社大向電設では、電気工事士を目指す初心者の方を応援しますので、興味のある方はぜひお問い合わせください。